東京は大阪と並んで宿泊施設の相場が高く、旅行をするにあたってはたくさんの予算を用意しないといけないイメージが強めです。しかし、様々な工夫をすれば、1人あたり予算3万円程度でも楽しい旅行を実現させる事ができます。
また、泊まる場所や移動手段を工夫すれば、短期間ではなく予算3万円でも1週間くらい滞在していられます。
東京とは、NY・パリ・ミラノなどと並ぶ世界的な大都市です。一極集中しすぎと揶揄される事もありますが国内の過疎地域はもちろんの事、地方都市と比べてあらゆるものが揃っており、旅行に来た場合は様々な体験ができます。
なお東西幅は約100kmありますが、大半の観光スポットや大型商業地は東部に集中しており、それぞれの場所の移動に時間がかからないコンパクトさも魅力です。
地方都市の中には、素泊まりプランであれば3000円前後でビジネスホテルに泊まれるようなところも存在します。それに対して東京は国内最大のビジネス都市で、年間を通じて全国各地から絶えず出張客がやってきます。
そんな中、ビジネスホテルは宿泊料金を安く設定する必要がなく、黙っていても満室になるため強気な料金設定をしている傾向です。具体的には、1つの部屋に1人で泊まりたい場合、素泊まりであっても基本的に5000円程度で泊まれるところは見つかりません。
安いところでも7000円から1万円くらいのコストがかかりますので、その点はよく覚えておかねばなりません。なお外国人観光客の数が右肩上がりの中、近年は春節・国慶節など中国の大型連休中などになかなか部屋が予約できなかったりする場合もあります。
特に春節に関しては時期が毎年違いますので、1月から2月にかけて東京旅行をする際は、その年における中国の連休情報を事前に確認しておかねばなりません。
予算3万円の中で地方から東京まで旅行に来るにあたり、宿泊費1万円・往復交通費1万円かかるとしたら、基本的に1泊2日の旅行となります。
この場合、土日を利用して旅をするのではあれば有給休暇を取得しなくても大丈夫です。ホテル代と交通費で2万円かかるとなると余ったお金は1万円にしかなりませんが、工夫すれば最高の旅にする事ができます。東京には有料の観光スポットだけではなく、無料の場所もたくさん存在します。
例えば、江戸城の名残を感じさせる場所がたくさん残されている皇居内の一部は無料で立ち入る事が可能です。無料で立ち入れる有名な神社・仏閣も多数ありますし、週末は無料で観覧できるイベントもたくさん開催されています。
また、東京とはドラマや映画のロケ地となった場所が無数にある事でも知られますが、カップルで好きな作品のロケ地巡りをする事にはまったくお金がかかりません。その他、12月あたりは数えきれないほどたくさんの場所でクリスマスイルミネーションイベントが開催されており、各地ではお金をかけずにロマンティックな気分に浸れます。
例えば、特に有名な表参道のイルミネーションイベントを楽しんだのち、道路沿いのレストランで5000円くらいかけて食事を堪能すればかなり良い思い出になる事でしょう。残りは5000円となりますが、1泊旅行で2日目に5000円残っていれば昼に何でも食べられますし、土産物もある程度は買えます。
カップルで東京旅行する際、ロマンティックなムードを演出する事を考えれば宿泊コストを節約する事は決して得策とは言えません。しかし、同性の仲間との気を遣わない東京旅行であれば、宿泊施設に関する工夫を行ってもみるのもおすすめです。
例えば東京都心にはビジネスホテルよりもはるかに安く、1泊3000円前後で宿泊できるカプセルホテルが急増しています。カプセルホテルだけにプライベート空間は極めて狭いものの共有設備は充実しており、大きなお風呂に入れますし飲食設備では安価で様々なものを食べられます。
そんな東京都心の次世代型カプセルホテルは若い人達の間で人気急上昇中です。ただ、もっと宿泊コストを抑える方法があります。それは、環境が良いとは言えないネットカフェに泊まるという事ではありません。東京都心の下町エリアには幾つか、古くから一部の人達の間で人気を博してきた簡易ホテル街があります。
そういった場所では、共有設備こそそんなに充実してはいないものの、カプセルホテルより明確に広くて天井も高い個室に泊まる事が可能です。具体的にはどれくらい安いのかというと、2000円程度で泊まれるような簡易ホテルも存在し、宿泊施設に安さを求める人達の間で話題になっています。
もし3万円の予算で往復交通費が1万円で、1泊のコストを2000円から3000円に抑えられたら、1泊旅行の中で2万円近くものお金を行楽費や食事代にまわせます。
これだけのお金があれば、テーマパーク・博物館・動物園など高い入場料がかかるスポットにどこでも入る事が出来るようになります。また、1人あたり1万円くらいかかるようなフランス料理のフルコースや有名寿司店での食事を堪能する事もできます。
食事代は抑えめにして思う存分お土産を買いこんだりする事も可能なため、豪華な旅をしたい場合はカプセルホテルや簡易ホテルに注目です。
もし2000円の簡易ホテルに連泊する形でも良いのであれば、長期休暇を利用して1週間くらいの東京旅行を実現させる事もできます。
6日7日の東京旅行を計画する中で毎日2000円のホテルに泊まるのであれば、6泊してもコストはわずか1.2万円です。
予算3万円だと残りは1.8万円なりますが、少しでも充実した旅にしたいのであれば交通手段の変更が重要となります。新幹線移動だとかなりの交通費がかかってしまいますが、高速バスに乗れば往復運賃を1/2程度に抑える事は決して難しくありません。
往復1万円の運賃を5000円に抑えられれば、3万円の予算の中で1.3万円ものお金を使えるようになりますので、かなり自由度の高い旅が実現します。なお高速バスは新幹線とは違って曜日によって大きく運賃が変わってきます。
具体的には金曜日を除く平日の運賃だけ明確に安く設定されていますので、7日間の旅をするのであれば平日に出発して平日に帰路につく形をとってください。
泊りがけでなく移動手段も高速バスを選択した場合は、予算3万円でも超豪華な旅ができます。時間の制限はあるもののあらゆる観光スポットに入場でき、豪華な食事も満喫出来てショッピングも思いっきり楽しめます。そんな超豪華な日帰り東京旅行は、仕事のストレスを思いっきり発散させたい人や節約疲れを起こしてしまっているような人達に最適です。